品質管理分析の手法の一つ、「特性要因図(Cause and effect Diagram/Fishbone Diagram)」の具体的な書き方について、ご説明しましょう。
手書きで行う場合は、まずはできるだけ大きな紙を用意します。内容がどんどん増えても対応できるよう、A4サイズよりはA3サイズくらいが良いでしょう。もちろん、手書きではなくパソコンを使用してもかまいません。その場合は、ワードよりエクセルの方が適しているでしょう。
1:まずは問題点や解決したい事柄などを明確にします。そして、それを魚の頭部分である右端に書きます。
2:次に、その問題点、つまり頭の部分から、左に向かって大きく太い「背骨」を1本引きます。
3:続いて、問題点の大きな要因(原因)を3〜6個程度洗い出し、背骨の周りに書きます。その先端へ背骨から線を引きましょう。これを「大骨」と言います。生産現場の品質管理では、「材料(Material)」「機械・機材(Machine)」「人(Man)」「方法(Method)」の4Mを大骨とすることが多いようです。
ここで、まだ過去に事例がない場合は、「管理用特性要因図(対策検討型)」とに分類されます。知識や経験、またはブレーンストーミングなどから、考えられる要因を全て列挙するようにしましょう。
反対に、すでに結果が判明していて、それについての原因を見つける場合は、「解析用特性要因図(原因追及型)」を採用することになります。
以上のように、ケースに応じて適切な「特性要因図」を作成することをお勧めします。