今回は、「特性要因図」の書き方の具体的な解説、その後編です。
4:大きな特性要因である「大骨」が出たら、その要因となる事柄を考えます。そこから「大骨」に線を引き「中骨」とし、さらにその要因がある場合は「小骨」へと、分岐させていきます。
5:要因である「小骨」に対して、考えられる原因や解決方法などを、それぞれ書き込んでいきます。複数ある場合は、影響が大きいと思われるものを優先的にチェックします。
要因の要因の要因・・・というように、ずっと追っていくと分岐させた枝は増えていくでしょう。たくさんある要因に重複や矛盾点などが無いか、わかりやすく整理していきましょう。
仮に大骨が見つからない場合は、厳格に手順を守る必要はなく、小骨から書き始めてもかまいません。
臨機応変な手順で書き進めてください。
具体的なデータが無い場合は、結局は今までの知識や勘などに頼ることになり、曖昧だとして躊躇することもあるかもしれません。しかし、それでも良いのです。できるだけたくさんのデータを洗い出しましょう。
なぜなら、漠然とした問題の要因を深く突き詰めて考え可視化することが、特性要因図作成の主たる目的だからです。
また、ここまでで作成した特性要因図は、あくまでも仮説にすぎません。
その後は、実際に改善活動を行うなど、検証を重ねていかなければ、品質管理活動として意味がありません。
もしパレート図から影響力の大きい要因を選び出すことができれば、より絞り込んだ対策を講じることができるでしょう。